当会は令和3年3月14日をもって発展的解散をいたしました
当会は平成27年10月の発足以来5年余にわたり「JR福田町駅のバリアフリー化と駅周辺の改善」
を図るための活動を続けて参りましたが、昨年10月の住民説明会において「駅移設」によるバリア
フリー化の方針が示された事を受け、当初の目的が達成されたと判断し去る3月14日の定期総会に
おいて解散の運びとなりました。
今後は新たな組織「福田町駅整備促進協議会」にバトンが引き継がれます。
これまでの当会の活動の概要と成果および新組織設立に至る経緯は以下の通りです。
1 当会発足以来今日までの主な取り組み
(1)平成27年10月11日 当会発足
(2)平成28年6月 「福田町駅及び駅周辺改善要望等」に関するアンケート調査実施→1,602件集約
(3)平成28年11月〜30日 福田町駅及び駅周辺の改善を求める署名活動を展開→約9000筆集約
(4)平成29年2月4日 JR東日本へ署名提出
(5)平成29年3月17日 仙台市長へ署名提出
(6)JR東日本・仙台市との情報交換会を開催(6回)
(7)障害者疑似体験会を開催(福田町駅にて2回)
(8)バリアフリー教室の実施(田子小学校にて3回)
(9)総会(年1回)・定例会(毎月)の開催
(10)会報発行
2 活動の成果
(1)平成28年〜 JR東日本・仙台市との情報交換→バリアフリー化実現のスタートライン
(2)平成31年3月 仙台市予算に福田町駅整備検討調査費1,500万円計上
(3)令和2年3月 仙台市とJR東日本が確認書を交わす→駅移設を基本に検討していく
(4)令和2年3月 仙台市予算に福田町駅整備検討調査費4,800万円計上
(5)令和2年10月22日 JR東日本・仙台市が福田町駅のバリアフリー化に関する説明会を開催
→駅を200メートル西側に移設の方針(JR)・南北自由通路等の整備(仙台市)
3 新組織設立に至る経緯
(1)「みんなにやさしい福田町駅をつくろう会」設立当初の目的が達成された
(2)駅移設に伴い今後は近隣地域との連携をより密接に行う必要がある
(3)駅移設に伴う駅周辺整備の所管が仙台市都市整備局(公共交通推進課)から仙台市建設局に移管
される予定
(4)駅舎および駅周辺整備に対する地域住民の要望・意見等を反映させ、住民説明会等の機会を
確保するための窓口(組織)をつくり、JR東日本・仙台市との連携を円滑に行う必要がある
なお、本年2月10日に高砂地区町内会連合会会長と当会会長の連名で「駅舎および駅周辺整備に
関する要望書」を仙台市長に提出しており、市長からは「期日は約束できないが要望内容の実現
に向けて検討する」との表明がありました。
※仙台市のホームページに福田町駅バリアフリー化に関するコーナーが新設されました。
→JR福田町駅の移設・駅周辺整備に関する情報
これまで当会の活動をご理解いただき、ご協力・ご支援くださった全ての方々に感謝いたします。
今後は福田町駅のバリアフリー化が出来るだけ早く実現されますよう、新組織「福田町駅整備促進
協議会」をご支援いただければ幸いです。
ありがとうございました。
福田町駅のバリアフリー化についての住民説明会が開催されました
福田町駅のバリアフリー化について、これまでJR東日本と仙台市は「課題を洗い出し中」という
説明ばかりで、本会としては「いつまで課題の洗い出しをやっているのか?」となかなか進展しない
状況に少々苛立ちを覚えていたところですが、突然近隣町内へ「住民説明会を開催する」というチラシ
案内があり、10月22日(木)18時30分から高砂小学校体育館において開催されました。
説明者はJR東日本及び仙台市の担当課長でした。
『福田町駅のバリアフリー化は駅の移転で対応』
説明会への参加は用意された椅子がほとんど埋まっていたことから100名を優に超えており、住民の
関心の高さがうかがわれました。
JR東日本と仙台市の説明は(すでに河北新報でも報道されているとおりですが)
(1)現福田町駅を改修しバリアフリー化するには、ホームの構造や施工スペースの確保などに
大きな問題がある<不可能>。(JR)
(2)したがって福田町駅を約200m西側のJR東日本宮城野運輸区敷地内に(新築)移転して
バリアフリー化に対応する。(JR)
(3)年度内に地盤調査などを行う予定としているが、完成時期は未定。(JR・仙台市)
(4)新駅の構造等具体的内容は決まっていないが、駅建設はJRが、南北連絡通路及び周辺整備
は仙台市が担当する。(JR・仙台市)
という内容でした。
質疑応答では
(質)住民説明会開催の周知が遅い
(答)適当な時期での周知場所確保が難しく、結果的に説明会開催が早まった:JR/仙台市
(質)多賀城駅のように高架で対応すれば良いのではないか
(答)高架はバリアフリー化対応の事業とはならない:JR
(質)付近の道路等整備も併せて実施してほしい
(答)今後検討していく内容:仙台市
(質)いつ移転するのか?
(答)説明のとおり未定/JR・仙台市
等々
「福田町保育所を移転して作業スペースを確保・・・」「用地買収をして・・・」などと少々乱暴
と思える意見も出されましたが、駅を移転してバリアフリー化に対応することについて反対する意見
は無かったものと理解しているところです。少々残念だったのは「福田町駅バリアフリー化の進捗等
について全く知らされていない」という意見があったことでした。本会では機会ある毎に会報を発行
し関係町内会回覧をお願いしたり、関係町内会総会に出向いたりして状況説明等に努力してきましたが、
周知努力が足りなかったのかも知れません。いずれにしましても「福田町駅のバリアフリー化は駅移転
で対応」という方針が明確になったことから、本会の目的達成に大きく近づいたことになります。
JR東日本及び仙台市は駅移転事業を進めるにあたり、今後も引き続き住民向けに情報提供を行って
いくということですから、本会もJR東日本及び仙台市に協力していくという立場で活動をしていく必要
があります。今後の活動については現在、本会の在り方等について検討をしているところです。
引き続き皆様のご理解とご協力をお願いします。
田子小学校で「バリアフリーについての授業」
を行いました!
令和元年9月17日、田子小学校において4年生約100名を対象に、バリアフリーについての
授業が行われ、当会会員4名が講師を勤めました。この授業は4年生の「総合的な学習の時間」
のテーマである福祉についての学習の一環ということで、以下のような授業が行われました。
- バリアフリーの意味とそれに関係するいろいろなマークについて。
- 当会会員が車いすを実際に操作し、車いすの構造や操作方法を説明。また車いす利用者をサポートする際の注意などを説明。
- 数名の子供が車いすの操作を実際に体験。
- 当会のシンボルマークと駅のバリアフリー化に向けた活動について説明。
- 子供からの質問と回答。子供たちからの授業についての感想。
子供たちは4人の講師のユーモアを交えた授業に最後まで集中し、バリアフリー・車いす
に対する理解が深まったようでした。
なお、当会会員5名が授業の様子を参観させていただきました。
◆参観者の感想
- 子供たちの授業態度が素晴らしかった。
- 授業の組み立て方が良く最後まで子供たちの目が輝いていました。
- 福田町駅が、仙台市でまだバリアフリー化していない残る2つの駅の1つであることも4年生の子供たちに伝わったと思いました。
- 非常に有意義な授業なので、大人向けにもやってほしいと思いました。
『シルバーシート利用者の大変さを体験する会』
を開催しました
令和元年6月23日(日)JR仙石線福田町駅におきまして「シルバーシート利用者の大変さを体験
する会」を開催しました。
当日は天気にも恵まれ、福田町駅周辺にお住まいの方、お子様連れの方、近隣12町内会の会長
さん、田子小学校の先生や仙台市の担当者など約80名の参加があり、体の不自由な方や妊婦の疑
似体験、車椅子の利用などにより福田町駅の不便さを体験して頂きました。
この様子は当日のNHKニュースや7月8日版河北新報夕刊でも報道されました。
参加者の感想
◆老人・身体の不自由な人 体験
- いつも2段とばしでのぼれる階段が一歩ずつでもとても大変でした。
- 腰が曲がり、目もかすんでいる状態での階段ののぼり下りは危険だと思いました。エスカレーターやエレベーターがほしいです。
- つえの置き場の見当がつかず階段をおりる時、スロープを下るときが一番こわかったです。これだけ大変だとわざわざ電車は使わないで、出かける機会が減りそうです。
- 階段下りる時、特に大変でした、エレベーターがあるといいですね。
- 目の視野がせまいこと、手足が重く、手がまがらないのはとても大変だということがわかりました。
- 視野がせまい、足腰もきかない、老人の方の大変さがよくわかりました。
- 廻りが見えず、特に階段を降りる時がこわかった。
- 体の重さや、筋肉がかたくなることを実感しました。年とった母に思いを寄せることができました。
- 思っていた以上に、体の自由が利かずに大変さを実感しました。今まで以上に、そうした方々への心遣い、声のかけ方を自分自身が勉強になりました。
- 普段あたりまえに通っていた階段やスロープの大変さを身に染みて感じることができました。やっと降りられたときには、ほっとしました。
- 階段がこわかったです。
◆妊婦さん 体験
- 思ったより重かったです。若かったんですね。3人の娘を産んだ事思いだしました。
- 特に下りが危険に感じました。
- 想像以上に重く感じた。足下が見えず不安、特に下りが危険。エレベーターだと安心。
- 子供を連れてだったので、子供と足下といろいろと注意しないといけなく、階段を踏みはずさないようにするのに気を使いました。
- 体が非常に重いため、手荷物があっての外出は大変です。下りでは足元が見えない為に、こわいです。
◆乳幼児(ベビーカー) 体験
- 子どもを連れてベビーカーを持つと両手が使えず、混雑時は特に危険と感じました。
- 特に下りは不安が増す。
◆車椅子 体験
- 思った以上にこわかった。福田町駅は地形的にもホームにすき間があって危険な所もあるので問題!
- 初めての体験だが思ったよりすごくこわかった。
- ホーム等の段差の危険が身にしみました。
- スロープでころんだ。痛かった(腰と首)
- 健常者から見た、障害者(高齢者)の体に対する負担が相当なものであると感じた。
- 日常的なバリアフリーによる安心な生活を目指してほしい。
- 少しの段差でも超えていくのが大変であった。
- 段差をのりこえる時に後にひっくり返りそうになるのがとても恐いです。介添の方がいないと、一人ではとても段差の昇降にチャレンジする気もおきないです。
今回の体験会で、参加者の皆さんの多くが「シルバーシート利用者の方が福田町駅を
利用することの大変さ」を実感してくれたのが分かり、有意義であったと思います。
今回の体験会に際し駐車場を提供していただいた、みやぎの整形外科様、駅南口近隣
住民の皆様の御協力に感謝致します。今後とも引き続き皆様の御理解とご協力をお願い
します。